会長あいさつ

『先の見通しが難しい今だから頼りになるのは中小企業診断士』

  厚生労働省が1月16日、新型コロナウイルスが検出されたと発表して以来、今日に至るまで多くの死者や重症者が発生しており、夏になってもまだ猛威を振るっています。また、同じく、自然の猛威も脅威を増して、線状降水帯が各地に膨大な雨をもたらし、多くの被害が生じております。

 このような様々な環境変化が起きている中で、(一社)広島県中小企業診断協会では広島県商工会連合会からの委託を受け、広島県商工労働部経営革新課の一室で開かれている新型コロナウイルス感染症対策支援事業に係る業務(広島県設置新型コロナウイルス感染症対策相談窓口対応)を行っています。この業務に際し、大変多くの会員の方々のご協力をいただいております。改めて感謝申し上げます。

 

 中小企業診断士は、過去を分析してこれまでの経緯を活かす術を持ち、様々な情報や施策を駆使しながら今後の方向性を模索する能力を持つ資格であると、常々思っております。

 新型コロナウイルス感染症の感染経路を断つために、これまでの事業のやり方を見直し、非接触をどのように実現できるのか、また災害が起きても如何に人命を確保し、事業を継続させていくかの知恵を、私たちは過去に学び多くの事業者の方々に伝えることができます。そして、市町村や県及び国の施策を熟知し、活用するためのアドバイスを通じて将来への希望を繋げる役割が、まさに中小企業診断士の基幹部分です。

 

 新型コロナウイルス感染症を回避するため、今現在「三密」がうたわれています。皆さんご存じの「密集」「密接」「密閉」の回避です。しかしこの言葉は、今回の新型コロナウイルス感染症を乗り切るための造語であり、昔からある『三密』とは異なっています。昔からある『三密』とは、弘法大師・空海がひらいた真言宗をはじめとする密教の教えであり、「身密(行動)」「口密(言語)」「意密(こころ)」を指しています。仏教では、生命現象はすべて身(身体)、口(言葉)、意(こころ)という三つのはたらきでなりたっていると説き、自らの三つのはたらきを仏様の三密に合致させ、一体になる努力が大事であると伝えているそうです。

 私達中小企業診断士も「三密」をしっかり回避し、『三密』を合致させながら、先の見通しに苦慮している事業者の方々に接することが重要と考えております。

 

 これからも、何卒よろしくお願い申し上げます。

   

令和2年8月吉日

                                            一般社団法人広島県中小企業診断協会

                                                     会長 江川 優典